シンデレラ





あれから一年。

エリクール2号星はフェイトらの憩いの星となっていた。
勝手にイリスの野にアバラ屋を建て、『別荘』などと言って喜んでいたが、 それはシーハーツに市民として税金を納めるのが嫌だったからだというのは暗黙の了解である。
またそのアバラ屋は見た目も最悪で、麗しきイリスの野の景観が穢れるから早く撤去しろと、 女王からの通達がクレアを通して一日に3回は来るのだが、誰もが無視を決め込んでいた。
そんなわけで宇宙人たちは別荘に遊びに週に一度はエリクールにやって来てはクレアに追い回されていた。
ちなみに宇宙人たちが居ない時の別荘の管理はアルベルに任されていた。
弱みでも握られているのだろうか?
しかし本人は「面倒くせぇ。(そんな別荘に居たってネルに会えるわけでもないのに、何でオレが・・・ッ)」
と言ってその役目は部下に押し付けた。

とまぁ、前置きは置いといて。

ある日、その別荘に集まって何か面白い事件でも起きないかと思案していたら、突然、スフレが言った。
「バニラちゃんとね、芝居をやる事にしたんだよ。皆、協力お願いね!」
皆は沈黙した。どうゆう訳かスフレに呼び出されたネルと、別荘の管理を怠っているのがバレてフェイトに蹴られたアルベルもそこに居た。

そこにウサギもどきのバニラが入ってきて別荘が震えるくらいデカイ声で言った。
「では、配役を言うね。一回しか言わないから良く聞いてね。あ・そうそう。タイトルはシンデレラ。」
「すごいんだよ!バニラちゃんオリジナルのスペースオペラ感動の巨編だよ!」
スフレが口を挟んだ。
「ホントすごいねぇ!! バニラちゃん、文才もあったんだねー!! 今度一緒に執筆しようよ!」



(何が文才だっつーの。タイトルが既にパクリじゃねーか。)
(地球人にはおなじみのあの話か。どうでもいいけどヒロインはアルベルでいじめ役は僕だろ?)
(どうせ暇だし、付き合ってあげてもいいわ。)
(あのウサギちゃん、美味しそう・・・)注:ソフィア。

「で・配役はね・・・。」

皆の注目がいっせいにウサギに集まる。

「ヒロインのシンデレラは、ネルたん、お願いします!」

「!!!?」

(ちょっと何でよ!? 私じゃないないの!? ヒロインってのは薄幸の美少女と相場が決まってるのよ。
 頑丈そうなネルなんかにヒロインが務まるわけないでしょ。バカウサギ!)
(つかなんで「たん」だよ、あの隠密、ウサギに何しやがった!? つか二人の間に何があった?)
(ネルがヒロインなら、王子様はオレしかいねぇ。他のクソ虫共には絶対譲らねぇ。)

「ちょっと待ってよ。悪いけど遠慮するよ。芝居なんてやった事ないし興味もないんだ。忙しいしね。」
「そんな事ないでしょ。
 ネルたんが敵地に潜入して花売りに化けたり、悪商人を一斉摘発するための囮捜査でバニガーに変身したりしてるって, ちゃんと知ってるんだから。その演技力をもってすれば大丈夫だよ。」

「・・・・・・。(何でバレたんだろう? このウサギ侮れないね・・・)」

(バニガー・・・? ウサギなだけにそこに反応したのか? 
 にしてもシレっとした顔で何やってんだか・・・あいつは。)
(・・・・・・見たかった・・・・)

「んで王子様は本人のたっての希望だし、フェイトにお願いするよ。」
「ちょっと! 違うよ、僕の希望はいじめ役の継母なんだけど。それにヒロインがネルさんじゃ返り討ちに遭いそうで怖いんだけど・・・。」
(・・・・アルベルがシンデレラじゃないのに、継母役なんて演って何が楽しいんだよ?)

「・・・・・・まぁ、いっか。」
(いいのかよ。)
「ネルさん、宜しくお願いします。王子様のキスで目覚めるアレですね。」
「・・・・え?」
「お姫様だっこもちゃんとしてあげますから心配しないで下さい。」
「いや、あのさ・・・・。」
顔をしかめて後ずさりしているネルの、遠く背後からの異様な殺気をフェイトはキャッチして、その方向に手を振った。。
(嫉妬しちゃって。大丈夫、ちゃんとアルベルも抱っこしてあげるからさ。)
(何で王子様役があの野郎なんだ!!!? クソ虫が!!!!)


そんな3人の様子にお構いナシにバニラは話を進めた。
配役でも書いてあるのだろうか、バニラは白いファイルを見ながら顔も上げずにクリフを指さして、

「つづいて、そのデカイ人。継母ね。」
(オレかよ! ・・・・つか女装かよ!? )

「アンタなら、返り討ちのし甲斐もありそうだね。」
「お・お手柔らかに頼むぜ・・・。」
ネルが横目でクリフを見ながらニヤリと笑った。クリフも薄笑いを浮かべ横目で返す。
その様子を見ていたマリアは鼻息を荒くした。
(シンデレラが継母を返り討ちしてどうするのよ!? だからネルじゃ務まらないって言ってるのよ!)

続けてバニラは
「んで。姉AとB。そこの人お願いします。」
今か今かと名前を呼ばれるのを待つマリアとソフィアの方を指さす。
「なんで私がいじめ役なのよ!」
すかさずバニラに向かって銃口を向けるマリアの前に、果敢にもソフィアは立ち塞がりにっこりと微笑んで言った。
「あら、マリアさん、適役だと思います! 
 マリアさんの演技が試される難しい役どころですもん!」
「あのね・・・。あなたが姉Bなのよ。分かってるの? ソフィア。」
「・・・・ええぇぇーーーーーーーーーーーッ!?」
ソフィアの絶叫は遥かグリーデンまで響いたという。

「それから魔女は・・・・。」
「ハァーーーイ! アタシが演りまぁーーッす! まっかせなさい!」

「あ・そう。じゃスフレちゃん、お願いね。
あと残りは・・・。かぼちゃとねずみか。そこの狸とヘソの人。適当に分担して。」

「あ・オイラ、かぼちゃ演るね。おねいさまを無事お城までお乗せ致しまするですよ。」
(なんでだよ! じゃあ、オレはねずみかよ! )
アルベルは狸少年と視線を交わし火花を散らした。が「わかった、かぼちゃはテメェに譲ってやる。」と言い、薄笑いを浮かべつつブツブツ呟きながらカルサアへ帰って行った。



翌日。パルミラ平原のど真ん中にクリフとネルが立っていた。
「何だよ、だぁーれも来てねぇじゃねえか!」
「いつも寝坊してるアンタが珍しく一番乗りとはね。シランドに雪が降るかもしれないね。」
ネルの嫌味を無視してクリフは辺りをキョロキョロしながら更に文句を続ける。
「何でこんな所に呼び出しやがったんだ? あのウサギはよぉ。」
「スフレの話じゃ、芝居はペターニの中央広場でやるって言ってたね。練習じゃないのかい?」
赤い色のマンモスや巨大サソリが二人の目の前を横切って行った。
「何だよオマエ。やけに乗り気だな。昨日は嫌がってたのに。」
「そうだけど・・・・。でも考え直したんだよ。
楽しい事をやって人々に活気を与えるのもあたし達の仕事じゃないかってね。
何も戦争するばかりが仕事じゃない。隠密家業で養った敵をも欺く演技力を見せ付けてやるよ。」
「あ・そう・・・。」

30分後。他の出演者達もぞろぞろ集まってきた。ネルは「時間にルーズな連中は好きじゃないね。」とイライラしていたが、肝心のバニラ監督と助監督兼魔女スフレがまだ来ていない。
更にフェイトの姿も見当たらない。
「逃げたな、やつは・・・。」
クリフがチッと舌打しながら唸るのを、ソフィアは聞き逃さなかった。
「そんな! フェイトはそんな無責任な事しません。」
「あら、フェイトはそんな無責任な事、平気でするのよ。」
「マリアさんはフェイトの何も分かっていないんです!」
「分かってないのはアナタのほうでしょ! フェイトの頭の中はアルベルでいっぱいなの!」
「そんな事ないです! 絶対!」

そこへ監督と助監督が姿を現した。
「ごめんごめん。ちょっと温泉に入ってたら遅刻しちゃった。」
「すごいんだよ、バニラちゃん家の温泉! 腰痛に効くんだって!」

(まさか一緒に入ってたんじゃないだろうな。このエロウサギ・・・。)
(スフレちゃん、腰痛なんだ。あの動きって結構腰にきてるんだね。若いのに大変そう・・・。)

バニラは腹の異次元ポケットから、やけに大きいメガホンとガチンコを取り出した。それぞれを高く持ち上げ名前を叫ぶ。
またパクリだよ、とクリフは思った。バニラは「僕のは四次元の更に上の異次元ポケットだ!」と心のウチで反論した。
「じゃ、撮るよ。位置について。」
「え?撮るって?」
「芝居じゃなかったのかい?」
「うん。映画にしたんだ。」
そう言ってバニラは胸のポケットから更にハイビジョンカメラとDVDメディアと超単一指向性のマイクを取り出した。
やはり名前を叫びながら高々と持ち上げて見せ付けている。どうやら自分で開発したらしい。
これらの開発により、バニラはクリエーターランキングの1位を3日だけキープし、バニラの3日天下と後世に語り継がれた。

「じゃ位置について。撮るよ。」
「はーい、先生! 主役のフェイト君が来ていませーん!」
ソフィアがふて腐れ気味で言った。
皆辺りを見渡す。確かにまだ来ていない。
「だからヤツは逃げたんだっつーの。」

そこへタイネーブがやって来て言った。
「ネル様大変です! 昨夜ペターニで殺人事件が!! 大変なんです!フェイト様が!」
「フェイトが何だって!?」
「あの野郎、ついに犯罪を・・・・。」
「違いますよぉ、フェイト様は被害者でぇ・・・。」
遅れてやって来たファリンが慌てて(?)のーんびりと付け加えた。
「じゃあフェイトは死んじゃったの?」
ソフィアが半分涙を見せながら叫ぶ。
「いぃえ、生きてますよ? だーいじょうぶですぅ。」
「だからつまり殺人未遂事件ですね・・・。」
「紛らわしい言い方するんじゃないよ。アンタ達がもっとしっかりしてくれないと、アタシがクレアに叱られるんだよ。」
「すみません・・・。(クレア様に叱られるネル様も萌エ・・・)」
「で、ですね、そのフェイトさんですが、クレア様の見分だとどうやら刀で斬りつけられたようなんです。
それで国内の刀所持者を当たってる最中なんです。」
「そう。クレアに任せておけば犯人が捕まるのも時間の問題だね。」
ネルはホッと息をついた。「これで芝居に専念できるよ。」

その時、ネル以外のすべての者の視線がアルベルに集まっていた。

「・・・・・・。」

(殺ったな。)
(えぇ間違いなくヤったわね・・)

「何見てやがる。・・・・。
 で結局ヤツは来られねぇんだな? 仕方ねえな、おいウサギ、王子様役はオレが代ってやる。あんなヤツの代役とは気が進まねぇがな。」
せかせかと早口で言いつつ、顔はニヤニヤしている。

(おいおい隠密部隊、犯人は目の前にいるぞ。)
(・・・・動機がはっきりしすぎているじゃないの。)
(嬉しそうだなぁ・・・だからカボチャ役をあっさりオイラに譲ってくれたんだな、さては。)

「じゃ撮ろうか。」
バニラがメガホンをパンパン叩き、その横でスフレがガチンコを鳴らした。



姉A(マリア)「ちょっと!私のキーボードの隙間に埃が残ってるじゃないの! やりなおし!」
姉B(ソフィア)「掃除は終わりました? 終わったら次はトイレのお掃除もお願いしますね!」

シンデレラ(ネル)「ふざけんじゃないよ。自分でやりな。」

継母(クリフ)「シンデレラ、ホントにアンタは愚図でのろまな娘だねぇ! さっさと掃除を終わらせな!」

シンデレラ「愚図で悪かったね。キャベツの千切りなら得意なんだけどねぇ。なんならアンタも刻んでやろうか?」

姉A「ねぇお母様、お城で舞踏会があるんですのよ。新しいお洋服買ってぇ。」
姉B「それよりお母様、最近またマッチョになられたんじゃないかしら。」
姉A「鍛えすぎなのよ。脳みそまで筋肉になっちゃったって、ミラージュが泣いてたわ。」
継母「オイ待て。なんで娘にそんな事言われなきゃならねぇんだ?」
姉A「あら本当のことだもの。ミラージュ笑いすぎて涙ボロボロ流してたんだから!」
姉B「脳みそまで筋肉になるって事は、人類の進化なのでしょうか?」
姉A「なわけ無いでしょ。退化に決まってるわ。退化よ。」

(オレの出番はまだまだじゃねぇか!? いつまで待たせやがる気だ、あのウサギ!焼いて食うぞ!)

「カーット! カットカット!! もう! 台本通りにしゃべってよ。」
バニラ監督がメガホンをバンバン叩きながら止めた。

「オレは一生懸命やってるんだよ。なのにコイツらが!」
「だってアドリブこそが女優の真価が問われるって昨夜マリアさんが・・・。」
「それより、あんなおっかないシンデレラでいいの!? 監督!?」
口々に言い訳を並べる出演者たち。

「いいんだ。ネルたんは、そのままでいいよ。すごくいいよ。
 じゃあ続けようか。えっと次のシーンね。はい行くよ。」

シンデレラ「・・・お城の舞踏会ねぇ。アタシには無縁だね。あ・いや、アタシには無理ね。
      任務もあるし。着ていく服もないし。掃除しなきゃだし。」

王子様(アルベル)「そんな事はない。そんな事はないぞ!」
シンデレラ「・・・・・。アンタ誰だい?」
王子様「オレか、オレは王子様だ!」
シンデレラ「・・・・(ちょっと!アンタの出番じゃないだろ!!)」

王子様「王子様のいるところ、すなわち、そこがお城。お城って事はここが舞踏会場!
     さぁ 踊ろう!姫!」
シンデレラ「え? あ・ちょっと!」

(ちょーっと! 何考えてんの、あのヘソ! まだ出番じゃないでしょうに!)
(なんで止めねぇんだ? 監督はよぉ?)

「いいねぇ、いいねぇ、新しいねぇ! このまま続けて!どんどん続けて!」
メガホンを握り締めたバニラは興奮気味に叫んで耳を回転させている。

王子様 「さぁ姫。このまま私と星の彼方まで。」
シンデレラ 「はぁ?」
王子様 「アナタの為に惑星を一つ買いましょう。そして「愛の星」と名づけましょう。
      その星こそがキミとボクの愛の国・・・・ッッ!!」 

(キ・キミとボク、ですってぇーーーッ?(大爆笑)アホじゃないの!? つかキモイ。)
(なぁ〜に一人でテンパッて、歯の浮くセリフ吐いてんだよ、あのクソ虫君は?)
(台本にもないのに素敵なセリフ・・・。私もフェイトに言われてみたい・・・)

「ハイ! そこで王子様の昔の彼女登場!!!!!」
叫ぶバニラの背後からマユが現れた。

昔の彼女(マユ) 「王子様・・・・」
ナレーション(狸少年) 
『カシャン!マユは手に持っていたプレゼントを落とした。それは、アルベルの触覚が160cmを越えたときのお祝いのために丹精込めて作ったマジックポットだった―――。』

昔の彼女 「そんな・・、昔はあんなに美味しそうに私の手料理食べてくれたのに・・・ぐすん。」

アルベル 「バッ・・!そっ、そんな昔のこと・・」
ネル   「へぇ〜、否定はしないんだ。」
アルベル 「ちっ、違う、・・いや、違わねぇが違うって思ってるて考えてる・・んだ。
      マユ、だいだいテメェはフェイトに走ったじゃねーか。フラれたのは俺の方だ!!」

昔の彼女 「そう、あの頃の私は夢を持ってフェイトさんの元へいったわ。
       でも、来る日も来る日もグラタンとうまい棒ばかり。
       それもこれも団長にもっと美味しいうまい棒を食べてもらう為だった。
       そして、ついに完成したの、"うまい棒13R8000"が!!
       それをマジックポットに入れて盛って来たのに・・・・。
       団長はそんな小汚いシンデレラなんかと・・・。」

ネル   「へぇ〜、泣かせる話じゃないか。ねぇ王子様。こんな小汚い アタシなんかより
      料理の上手なマユちゃんの方がよろしいんじゃなくて?」
アルベル 「料理の上手なマユちゃんより、たとえ千切りしか出来なくても小汚いシンデレラがいい。
       いや、むしろより小汚い方がいいんだッ オレは!!!」
ネル   「アンタ・・・・・・。」

(あらあら、完全に脳みそ吹っ飛んじゃったよ。あのクソ虫くん。)
(ネルさん、顔に青筋たってる・・・。ますます怖くなってるわ・・・。)


「ハイ!!そして、そこでシンデレラの昔の彼氏登場!」
メガホンを地面に叩き付けながら叫ぶバニラの背後から、今度はクレアが登場した。

昔の彼氏(クレア) 「お久しぶりね、ネル。」
ネル  「あぁひさしぶり。昨日も会ったけど。殺人事件だって? 捜査は順調?」
クレア 「・・・・えぇ、でもアナタの事が心配で居てもたってもいられなくなって、こうして来たのよ。
      だってアナタが、殺人(未遂)犯かもしれない男と愛の星へ高飛びを計画しているって
      聞いたんですもの。」
ネル  「何言ってるのさ。アタシは高飛びなんかしないよ。殺人犯と知り合いでもないし。
      ホントに心配性だね。」
クレア 「でもこうして来て見れば、あなたはこんなバカげた茶番を繰り広げているじゃない。」
ネル  「バカげてるように見えるかもしれないけど、アタシは大真面目だよ。
      この芝居が成功したら、その興行収入は封魔師団にも入るだろうから、
      もう少しリッチにハンバーグとか食べれるようになるんだよ。」
クレア 「やっぱりアナタ、アリアスで私が出すアリアス名物の川魚料理が嫌だったのね・・・。
     変わったわね、ネル。変わってしまったのね。それもこれも・・・・」

そこで昔の彼氏は一度深呼吸をしてから、ポカンと口を開けて阿呆のように突っ立っている王子様に向かって川魚を投げながら怒鳴った。 

クレア 「みんな、あなたのせいです。」
王子様 「なんだテメェは。」
クレア 「アラアラ。しらを切る気? アナタの行動は全部お見通しなんですよ。
      昨夜ペターニでうろつく怪しげな青い髪の青年を背後から襲ったのは明白です。
      この国にアナタのような凶悪糞虫ヘソ殺人犯をのさばらせて置くわけにはいきません。
      逮捕します!!!」


そして王子様の化けの皮は剥がされ、歴史に残る凶悪犯として逮捕されシーハーツの女の子達に護送されて言った。

この映画は、マー・・・・・ウサギ族バニラの初メガホン作品として全宇宙で公開された。
タイトルは「名探偵クレア VS ヘソ軍団 リローデット」と改名されていた。
ムーンベースあたりでウケも良く、その年のアカデミー賞にノミネートされ、クレアはオスカーに輝いた。
更に翌年には続編「名探偵クレア レボリューチョン」が公開され、歴史に残るシリーズとなった。

その興行収入の何割かは光牙師団に振り分けられ、クレアはネルにハンバーグをご馳走してやった。





おわり。